しんどい?もうダメ?Sexy Zone ぎゅっと を聴こうよ

10/4に発売したSexy Zoneの新曲『ぎゅっと』がとにかくやさしくて、温かいという話をしたいです。
いわゆる「応援歌」とは違くて、後ろから押したり手を引っ張ったりしてくれるようなエネルギーはなくて、その代わり横にぴったり寄り添ってくれる曲なのです。

でも、この曲に感じる「やさしさ・温かさ」を単なる「オタクの主観的感情」としてじゃなくて、もっと客観的に説得力のある言葉で世間におすすめしたい!と思ったわたしは、精神分析学の観点で歌詞をみたいと思います。
(※専攻が近いとはいえ自分の専攻ではないです。わざと難しい言葉を使わないようにしてます。)



まず、この現代社会の一員として生きるみなさん、本当に疲れますよね?
知っています。私もストレスと日々闘い、よく惨敗してベッドに埋もれてしまいます。

能力主義を助長し個人主義化した現代社会は厳しく、失敗は個人の責任として扱われ、「努力しなきゃ」「もっとがんばらなきゃ」と自責する構造を社会が作っているからです。
自分の可変性の境界を見えにくくした社会では、まるですべての結果が努力の有無や量によって成り立たせているように見えさせてしまい、上へ上へと引っ張られ休む暇も与えてくれません。
特に日本は「自律」を美とする社会なので、自責文化が他の国々よりも深刻化しているのかなと思います。

当たり前に、こんな社会にいたら自分のがんばりなんて見えませんよね?
むしろ「私なんてまだまだ」「自分よりもっとがんばっている人なんてたくさんいる」と、ますます鞭を打ってしまいますよね?

そんなあなたに贈りたい曲がSexy Zoneの『ぎゅっと』なんです!!!!!(本日のイイタイコト)



まず、私たちをしんどくさせるストレスの大源って、大まかに言うと「感情の抑圧」「否定的な思考」なのかなと思います。


「感情の抑圧」とは、例えば泣きそうなときに「感じてはいけないもの、泣くのはダメなこと」という自責によって、泣くことに罪悪感を感じて我慢してしまうことです。
子どもの頃に親に「泣くんじゃない!」と怒られたり、また社会の中で感情を出すことはダメなことと教育されてしまいますよね。
でも、感情に良いも悪いもないんです。

よく自己受容のための方法としても、「感情に良し悪しをつけず、感じきる」ということを指導します。
自分の感情を抑えず感じきることによって、自分の感情に責任をもつことができるのです。


「否定的な思考」はその通り、物事を悲観的や歪曲して捉えてしまうことです。
これがもともとの性格の癖だったりもするんですけど、心や身体の健康状態にも関わります。
何事も悪い方に考えてしまったり、攻撃的に捉えてしまう方は、とりあえず身体を休ませるべきです。心と身体と思考は連結してます。



『ぎゅっと』の歌詞は、そんな私たちのどんな感情にも寄り添ってくれます。

いまもずっと泣いて
今日もずっと泣いて
ここまでやって来たんでしょ 大丈夫

もうちょっと、あともうちょっと
本当の君でいいじゃん

それでも夜は明けるけれど
君にとってはつらいんだろうな

自分にだけは嘘をつかないで

自分が感じるどんな感情にも、そっと傍で寄り添ってくれるのです。
夜が明けることを肯定的に捉えられない真夜中にすら、「うんうん。つらいんだね」とうなずいてくれます。
その感情について決して否定したり、「こう感じるべき」と指し示すことはしません。
ただひとつ「自分にだけは嘘をつかないで」と、感情の抑圧に対して「ダメだよ。我慢しないで」と言ってくれるのです。



また、「自分が誰かから感謝されている存在であることを知る」ということも、社会のしんどさから解放されるために気がつく必要があります。
今の自分が「できないこと」や「思わずしてしまうこと」に罪悪感や劣等感をもつ必要はないです。
「自分が無理なくできること、やりたいこと」をどんどんとやるべきなのです。
そうするうちに、「じつは自分が周りから必要にされていること、感謝されていること」に気づけます。


どんなにいまつらくたって
君を待ってるひとがいる

いつも頑張ってること
僕は分かっているからね

いつでもちゃんと見てるから 大丈夫


じつは、自分が思っているよりも、あなたは肯定されているし、受容されているし、愛されているんです。
『ぎゅっと』はそのこともそっと教えてくれます。




社会のしんどさに弱っているあなた。
自分を到底肯定しえないと思っているあなた。
とにかく癒されたいあなた。

Sexy Zoneの『ぎゅっと』は、そんなあなたの背中をそっとさすってくれたり、眠れないとき隣にいてくれたり、泣いてるあなたを抱きしめてくれる曲です。




ぎゅっと(初回限定盤A)

ぎゅっと(初回限定盤A)

ぎゅっと(初回限定盤B)

ぎゅっと(初回限定盤B)

ぎゅっと(通常盤)

ぎゅっと(通常盤)


3形態どれもおすすめします。ちゃっかりマーケティングもします。Sexy Zoneが本当に売れてほしいです。


「『ぎゅっと』のMVのメイキングがいかに愛で溢れてるかこの目全て確かめたい!!!」というあなたには、初回盤Aを。
「Sexy夏休みってなに???え???菊池風磨が二次元体型???こわい話Zone???なにそれ気になる!!!」というあなたには、初回盤Bを。
「ジャズポップなシャレオツソング『Rainbow Light』とこの秋至極のバラード『アナタノセイデ』が聴きたい!!!」というあなたには、通常盤を。

「とりあえずパフォーマンスが見たいな!!!」というそこのあなたはぜひ、HDDの容量を確認した後10/13(金)ミュージックステーションの予約を。
メンバー5人(実質年長ふたり)が考えた振り付けが見られます。
通常盤購入のあなたは、11月までにダンスの振り付けを5人が教えてくれるありがた~~~~~いストリーミングもダウンロードできます。チェケラ。


それでは最後に。STY





※参考

二村ヒトシ(2014)『なぜあなたは「愛してくれない人」を好きになるのか』

・人が「病む」のは、属している組織が「病んでいる」から http://gendai.ismedia.jp/articles/-/52980