間宮千昭担が深町翔平に持っていかれた話

私はセクゾ出でジャニーズに踏み入れ、半年くらい経っているのですが、ちょくちょくとジャニーズ出演、かつおもしろそうなドラマを消費しています。
が、私は推しのドラマを見ることが苦手で(※後述)、推しが出ているドラマは見れずにいました。

ってなわけで、学期中はあまりドラマも見れず、勉強していたのですが、たまたま今週は課題が少なくて、ちょっと余裕がありました。
「久しぶりにドラマ見ようかな~」と軽い気持ちで思いつき、あろうことか去年の夏に放送された時をかける少女にロックオンしました。

私は菊池風磨くんのファンです。
こんなにずっしりジャニ沼にハマったのは、もとはといえば彼のせいです。
まぁそれはともかく。


今回のエントリーは、時かけを見終わった勢いのままに書いてます。



もともと『時をかける少女』について、原作も読んだし、細田守監督のアニメ映画も視聴しました。
そして、私は強火アニメ映画担で、もっと言うと強火千昭担です。

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初めてアニメ映画を見たときは、ロスが激しくてかなり引きずり、それから毎年夏にひとりで見ては頭を抱えてロスでしんどくなるという風習(?)をもつほど、思い入れの強い作品です。
もう、だめ。千昭はだめ。私の前で「千昭」はNGワード



で、もちろんセクゾにハマり、風磨くんに落ちたとき、時かけのリメイクで主演をやったことも知りました。
放送当時はもう日本にいなかったし、日本の芸能に全然興味なかったので、リアルタイムでは知らなかったです。


まず、私がすきなアイドルのドラマ・映画を避けてしまう理由。
もともと私は、映像作品を見ることが苦手で、情報量に流されパンクし、置いていかれる感覚を覚えてしまいます。
それをなおかつ、完結してしまう作品を視聴することによる喪失感を、推しで体験するのがつらいからです。


それに加え、2016年の時かけが、ストーリー・設定が大幅にアレンジが加わっていることも、登場人物が違うことを知っても、アニメ映画への思い入れのせいで手を出すのをためらいました。
トーリーを知っているので、最後の別れがあるのも知っているし、その作品を見てしまうと、自分が作品に置いていかれてしまう感情も知っています。


まぁ、上記した理由の通り、「作品への愛着が強いこと」「作品ロスを推しで体験したくないこと」があって、時かけを見れずにいました。


わりと確固たる理由があったのにも関わらず、いってしまえば「魔が差して」、時かけに手を出してしまいました…。
ええ……自分の予想通りロスがひどいです……。

自分が抱えるのは重過ぎるので、文字にして昇華させたいと思います。


以下、内容(特にアニメ映画と2016年ドラマ)に関するネタバレ含みます。



あのですね、とりあえず「深町翔平」に関しては、後回ししますよ。


まずはこの男。そう、ごろーちゃん。

3話くらいまでは、「ごろーちゃん…(泣)」「まって、なんでこんな不憫な役なの…?」「え…?ごろーちゃんつらい…(泣)」と、ごろーちゃんに感情移入してました。
だって…てか、1話の彼が本当に不憫すぎて…(いや、総じて不憫なんだけど。)

なんてたって、夏祭り
告白を何度もループして取り消すシーンを見て、千昭の告白を真琴がループして阻止するのを思い浮かべずにはいられなかったです。

『最低だあたし。人が大事な話してるのに、それをなかったことにしちゃった…なんでちゃんと聞いてあげなかったのかな…』


アニメ映画のすきなシーンのひとつで、真琴が千昭の告白を取り消した行動について反省するシーンがすごいすきなんです。
ポロポロ泣きながら後悔するところで、ジーンときます。


だからこそ、未羽の行動を見ていて、ごろーちゃんに対して同情せずにはいられなかったし、最後までその行動を反省しないで翔平と付き合う未羽に対して腹が立つくらい。

はぁ~~~~ここだけは最後までモヤモヤしてしまいました。
人の感情を、「なかったこと」にしちゃだめだよ…。


ごろーちゃんは、吹っ切れたように海で告白するけど、本当は夏祭りの日に言うって決めてたし、ごろーちゃんからしてみれば、文字通り横からとられたんだよなぁ…。

うーん、まぁ、こういう行動だけに限らず、翔平は都合悪いとすぐ記憶改ざんして誤魔化すし、若干そういうとこムカついてた(悪口)
え?なんで急に悪口言ってんの私?
情緒不安定すぎてこわい。

まぁ、「ごろーちゃん可哀相!未羽も翔平も自己中だ!」からスタートしたのに、最後は未羽と翔平に感情移入して泣いてるんだもん…。
ちょろいヲタクとは私のことだよ…。



マイナスからスタートした翔平の印象だったけど、それでも、翔平はズルい。
てか、風磨担がこぞって翔平ロスになる気持ちが分かりました。
「え?今の風磨くんだよね?」っていう瞬間が多いんだもん。

もちろん、彼は役者として、役を自分なりに解釈して演じているのはわかっているんですけど、日常シーンで見え隠れする菊池風磨…。
え?しんどい????(語彙がログアウト)


おかげさまで、「翔平と過ごした夏の日々」に「風磨くん」をねじりこんで記憶を捏造してしまう自分がいて、正直驚きました。
ここまでだったとは…。


翔平は、たしかに浅はかで、軽率な行動が多いです。
最初から最後までハラハラもしました。
けど、それがかえって、「等身大な男の子」って感じを出していて、とてもよかったと思います。

なにせ、千昭はスマートすぎた。
ドジ踏むくせに、スマートすぎた。
「こいつ本当は何歳???」っていう疑心もわくくらい、スマートすぎた。


千昭は、タイムリープしている真琴に気づき、「お前、タイムリープしてね?」と指摘しながら、未来人であることを告げます。
翔平は、最後まで未来人であることを隠しながら、未羽と一緒にタイムリープをします。

千昭は、「未来で待ってる」と言って去ります。
翔平は、「夏も、恋も、全部持っていく」と言って去ります。


翔平と千昭は、同じ未来人でも全然違った。


例えば、風磨くんが演じたのが「深町翔平」じゃなくて「間宮千昭」だったら、私は最後までドラマを見れなかったでしょう。
よかった、その夏にいるのが、翔平と未羽と吾郎の3人で。

まぁ、名字で明らかに分かる通り、2016年ドラマは原作と繋がっているんでしょう。
この辺もじっくり考察したいです。



最終回で、てかラスト10分で、ドカンとやられました。
正直、作品としてのクオリティを期待して見ていなかったけど、ラストで株が急上昇です。


はぁ、それまで何も知らず「恋を知らない君へ」を聴いていた自分が憎い。
もうあの自分には戻れない。


「恋を知らない君へ」
「夏を知らない君へ」
「夏も、恋も、全部持っていく」


このワードに全てやられました。
夏・恋どころか、私の感情全部持ってかれました。
思わず「え?まって、置いてってよ!」とキレたくなるくらい、そりゃもう鮮やかに。


真琴が「すぐ行く!走って行く!」って言えたように、千昭の別れ方だったら、推進力が生まれて、前向きになれます。
でも、翔平は全部持っていっちゃうんですよ…私はどうしたらいいの…?
いつか返してくれるの?返してよ…。







私は知っています。
ロスは、時間が経つほど、重たくなることを。

風are見たら、しんどみが増すんだろうなぁ。


とはいえ、私は夏が大嫌いな人間なんですけど、見終えた今、夏がちょっぴり待ち遠しくなりました。
出会えてよかった作品です。



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これを黒板に書く翔平が見たかった!